「にこまーる」の療育理論と技法
「にこまーる」では支援方法の技法に、ABA理論を導入しています。
ABA(応用行動分析)とは、スキナー(アメリカの心理学者)をはじめとする行動主義の考えから生まれたものです。人間の行動は学習によって獲得されたものであり、不適応な行動は誤った学習の結果として起こる。という考え方に基づいて、発達障害児・者に対して以下の目的で用いられます。
・望ましい行動を教える
(コミュニケーション、食事・排泄などの生活スキル、他)
・ 望ましい行動を維持・一般化させる
(家庭や学校で適切な行動がとれるようにする)
・問題行動を減らす
(自傷、他害、こだわりなど)
ABAの技法の一つにD・T・Tがあります。
人間の行動は、A(先行刺激)、B(行動)、C(結果)という3つの要素から成り立っています。 お子様がB(行動)をしたときに、C(結果)がお子様にとって良いものであればその行動は強化されて増え、嫌なものであればその行動は減少します。
例えば、支援者が A(先行刺激)椅子に座ってと言うと B(行動)として椅子に座る・座らないがあります。その時にC(結果)として、座ったらご褒美(はげまし)をあげ、座らなかったら罰(反応をしない)を与えます。
D・T・Tとは、AとCの部分を変化させることによって、不適応行動を望ましい行動へと変化する技法です。